卒業式に袴を履く場合の色の選び方

投稿日:2022年10月23日

卒業式に袴を履く場合の色の選び方

卒業式に袴を着たいけれど、どんな袴を選べばいいか、振袖と袴をどんな風にコーディネートするのかわからないという人もいるのではないでしょうか? 普段馴染みのない和服の色合わせですが、色合わせの基本とポイントを知れば大丈夫。卒業式にはとびきり素敵な袴姿で、最高の思い出を作りましょう!

振袖と袴の色の組み合わせの基本

失敗しない色合わせには、「同系色で合わせる」、「反対色(補色)を合わせる」、「色のつながりを作る」という3つの基本テクニックを覚えるのがポイントです。

同系色で合わせる

同系色とは、簡単に言うと「似たような色」のことです。同系色にもいくつか種類があります。1つの色の濃淡(明暗)も同系色ですし、赤とオレンジ、青と青紫、のように色相が近い類似色も同系色になります。

これを袴の組み合わせに応用してみると、同系色を使った着物と袴の合わせ方には、次のようなものがあります。

  • ピンクの着物に赤の袴(明度の違う同系色)
  • 紫の着物に紺の袴(類似の同系色)
  • オレンジの着物に赤い袴(類似の同系色)

同系色はケンカをしないので、同系色の組み合わせはまとまりがあり、落ち着いた印象になります。着物が大胆な柄の場合は同系色の袴を合わせると、柄に目が行くコーディネートになります。

反対色で合わせる

反対色は、補色とも言います。組み合わせたときに色の対比がはっきりして、互いを引き立て合う色の組み合わせです。色相環の反対側にある色とその両側の色がおおむね補色となっています。

反対色を使った着物と袴の合わせ方には、次のようなものがあります。

  • 黄色の着物に紫の袴
  • 赤の着物に緑の袴
  • オレンジの着物に青の袴

反対色で合わせたコーディネートは、大胆で華やかです。パッと色が目に入るので、人の多い卒業式でも目立つ袴姿になります。

振袖の一部の色と袴の色を合わせる

洋服のコーディネートでも使うテクニックですが、トップスの配色中の1色を選んで袴に持ってくると、統一感が出てすっきりまとまります。振袖に赤の花柄が入っていたら、同じ赤の袴を選ぶという風に合わせます。

おすすめの色の組み合わせ方

3つの基本テクニックを使った、着物と袴のおすすめの色の組み合わせをご紹介します。

赤の振袖と緑の袴

反対色(補色)を合わせた組み合わせです。着物が鮮やかな赤(純色)の場合、下も同じトーンにすると派手過ぎるので、袴は少し渋めの緑にすると着物が映えます。

水色の振袖とネイビーの袴

同系色ですっきりと揃えた清楚な組み合わせです。水色×ネイビーの色合わせは若々しい印象を与えてくれます。

ピンクの振袖と紫の袴

女の子らしく華やいだ色合わせです。濃いピンクと紫がグラデーションになっている袴を選ぶと、振袖の色ともよく調和してあでやかです。

黄緑の振袖と深緑の袴

黄緑と深緑の色合わせは、「若草」と呼ばれる日本古来の重ね色です。若く知的な女子学生にふさわしいコーディネートです。

黒い振袖とピンクの袴

伝統的に日本では、黒は格の高い色とされています。黒の振袖は、凛とした大人っぽさがあります。その黒にピンクを合わせると、大胆で個性的な印象になります。

同じ振袖でも、袴を同系色で合わせたり反対色で合わせたりすることで、大きく印象が変わります。色選びに悩んでしまったら、プロに相談するのがおすすめ。着たい着物を取り扱っているお店や着付けをしてくれるお店に、どんなコーディネートにしたいかを伝えて組み合わせを提案してもらいましょう。

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