シーズン後にはどうする? 浴衣のお手入れの方法
投稿日:2021年07月18日
「一回着たら浴衣は洗うもの?」「帯って洗って良いの?」など、浴衣のお手入れで悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。ここでは、浴衣のお手入れ方法についてご紹介します。
浴衣は毎回洗濯するべき?
Tシャツやブラウスなら「1回着たら洗濯」が普通ですが、浴衣の場合は地を傷めないように頻繁な洗濯は避けた方が無難です。汗を吸わせるために下に肌着を着ているので、夏のシーズン中に1~2回着る程度であれば、シーズンが終わった後に丸洗いや和装クリーニングに出せばOKです。
浴衣を脱いだ後にすると良いお手入れ
では、浴衣を着用した後にはどういったお手入れをすれば良いのでしょうか。
今シーズン中に再度着用する場合
浴衣を脱いだら、生地に風を通して湿気や匂いを飛ばします。衣桁(えもんかけ)や和装ハンガーを使い、できるだけ生地を広げて日陰干しをしてください。帯も同様に陰干しします。
干す際に、汚れやシミがついていないかをチェックしましょう。お祭りや花火大会に浴衣を着て行くことが多いので、食べ物をこぼしてしまった、泥がはねた……など、汚れがついているケースも少なくありません。
目立った汚れがなければ、半日ほど陰干しをしてからたたみます。食べこぼしがあった場合は、生地をこすらないように汚れのついた部分だけ軽くもみ洗いをします。泥ハネはよく乾かしてから、指で布を弾いて土を落とすようにします。
来シーズンまで着用しない場合
汚れていないように見えても繊維に染み込んだ汗が後からシミになったり、変色や色抜けしたりする場合があります。来シーズンまで着用しないのであれば、脱いだ後は早めに丸洗いか和装クリーニングに出し、きれいな状態で保管しましょう。
最近では、洗える浴衣も多く販売されています。自宅で洗う場合は、力加減がしやすい手洗いが基本です。デリケート衣類用の洗剤をたっぷりの水に溶かして、優しく押し洗いします。お湯を使うと染料が落ちる場合があるので、水洗いにします。押し洗いした後は、たたんでネットに入れるか、バスタオルで包んで洗濯機で脱水します。脱水時間は、30秒から長くとも1分程度にします。脱水後はしわにならないよう広げて干しましょう。アイロンをかけて良い素材なら、アイロンをかけるとぱりっときれいに仕上がります。
浴衣以外の小物のお手入れ方法
浴衣以外にも帯や小物、下駄もお手入れしておきましょう。
肌襦袢
汗を吸わせる肌襦袢は自宅で洗える素材のものが多いので、洗濯ラベルの注意書きにしたがって洗濯します。
帯
帯は形が崩れるので、基本的に洗いません。衣桁や竿に広げて半日程度風通しの良い場所で陰干しします。汚れがついてしまったら、中性洗剤を溶かした水に浸して硬く絞ったタオルを使い、軽く叩いて汚れを落とします。
帯揚げや帯紐
帯揚げ、帯紐も帯と一緒に風を通して湿気を飛ばしてからしまいます。
下駄
裸足で履いた下駄は、中性洗剤を溶かした水に浸して硬く絞ったタオルを使い、板面や鼻緒を拭きます。泥ハネはよく乾かしてから、ブラシなどではたき落とすようにします。
浴衣に限らず着物は、お手入れして長く着てゆく衣服です。浴衣を着用した場合には上記を参考に、きちんとお手入れをするようにしましょう。