式典パーティなどのパーティーに着物で参加するときの選び方

投稿日:2021年04月12日

式典パーティなどのパーティーに着物で参加するときの選び方

式典とは、祝賀や記念など一定の形式に従って行われる儀式、行事です。式典パーティーに参加することになって何を着るべきか迷ったら、着物で参加してみては? 選び方さえ間違えなければ、華やかな着物はパーティーウェアに最適です。ここでは、式典パーティーにふさわしい着物の選び方をご紹介します。

式典パーティーには何を着て参加すれば良い?

式典パーティーには、パーティー用のドレス、もしくは着物で参加する方が多く見られます。一見すると「洋服の方が着慣れて楽」と思われがちですが、実は式典パーティーに着ていくドレスの選択は少々厄介です。パーティーらしい華やぎは必要ですが式典にふさわしい品格も求められるので、派手過ぎると会場で悪目立ちしてしまいます。逆に控えめに装ったつもりが地味になってしまう危険性も。その点、着物は着ているだけで人目を引きますし、「格」がはっきりしているのでドレスコードを外す心配がありません。なんといってもドレスと並ぶと着物は格段に華やか。式典パーティーにはおすすめです。

式典パーティーへ参加するときの着物の選び方

一般的に式典パーティーは、準礼装から略礼装の格付けです。ふさわしい着物は「やわらかもの」と呼ばれる絹織物で、色留袖、訪問着、付下げ、色無地、江戸小紋などがあります。いずれも紋がついていれば、大抵の式典パーティーに着ていけると思って良いでしょう。未婚女性の場合は、振袖がすべての慶事の場へ着ていける着物になります。

準礼装は以下の3つになります。

色留袖(三つ紋か一つ紋)

五つ紋にすると黒留袖と同格になります。準礼装の中でも格式が高く落ち着きがあるので、
格式の高い席に重宝です。

訪問着(三つ紋か一つ紋)

身頃と袖が柄続きになった絵羽模様が特徴。格式が高く華やかで、慶事のパーティー向きです。

色無地(三つ紋)

色無地は紋の数や帯によって格が変わる着物。三つ紋に丸帯を結べば、格式あるパーティーにも着られ、派手過ぎず落ち着いた印象です。

略礼装は以下の3つになります。

付下げ(一つ紋)

模様が絵羽でない以外は訪問着と区別のつかないものもあります。格式ばらないパーティーにおすすめです。

色無地(一つ紋)

柄が無い色無地は、帯がひときわ目立ちます。アート系のパーティーに大胆な柄帯を合わせるコーディネートも。

江戸小紋(一つ紋)

ごく細かい紋様の江戸小紋は、落ち着いた色・柄が上品です。格式ばらない式典パーティーではきりりと粋な着こなしができます。

式典の内容によっては、臨機応変に対応することも大切です。格式を重んじる式典パーティーでは、準礼装以下の着物は避けたほうが賢明でしょう。逆に格式張らないパーティーでは、大げさにならないよう一つ紋程度に抑えるのがおすすめです。

パーティーに着物で参加するときの注意点

着物で式典パーティーに参加する場合は、以下のような点に気を付けましょう。

ドレスコードを確認する

ドレスコードのあるパーティーには、紋を付けた色留袖や訪問着など格の高い着物を選びます。「平服で」と指定された場合は、付下げや小紋でカジュアルに。

主役より格を下げる

受賞記念など主役がはっきりしている席では、主役より格上にならないように気をつけます。主役が紋付きの色留袖を着るようなら、訪問着や付下げを選ぶようにします。

パーティーに合った絵柄を選ぶ

着物の柄には意味があります。お祝いの席には熨斗目や扇面などの吉祥柄(おめでたい柄)や古典柄を選んで、お祝いの気持ちを表しましょう。「椿(落ちる)」や「梅(こぼれる)」などの柄は避けるようにします。

所作に気をつけて

袖や着物を汚さないよう所作に気をつけましょう。特に立食パーティーでは、水滴が落ちないようにグラスはペーパーナプキンで巻く、手を出すときは袖を汚さないように袖口を押さえるなど注意します。また、着席する際はナプキンかハンカチを膝の上に広げると良いでしょう。

会場が華やかになるため、着物のゲストは大概のパーティーで歓迎されます。式典パーティーに参加することになったら、着物での参加を考えてみてはいかがでしょう。

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