最近人気? デニム着物の特徴と着こなし方

投稿日:2021年08月19日

最近人気? デニム着物の特徴と着こなし方

もっと自由にカジュアルに着物を楽しみたいという方達に、デニムの着物が人気です。近頃はデニム着物もバラエティが増えて、古典的な着こなしから個性的な着こなしまで自在に楽しめるようになっています。普段着だから着物初心者もトライしやすいデニム着物、その特徴と着こなし方をご紹介します。

デニム着物とは?

「デニム」とは、ジーンズ生地とも呼ばれる厚手の織布のこと。インディゴで染めた綾織りの「ブルーデニム」が代表的なデニム生地です。このデニム生地を着物に仕立てたのが「デニム着物」。丈夫で独特の風合いを持つ、普段着、しゃれ着向けの着物です。

デニム生地の厚さは重さの単位であるoz(オンス)で表されます。数字が大きければ大きいほど、生地が重く厚いということになります。
通常ジーンズに使われる11~14ozのデニムを使った着物は、ざっくりと厚手で存在感がありメンズ向けのおしゃれ着物としても人気があります。

最近では女性向けのデニム着物として、10oz以下のライトデニムを使ったものも多くなっています。5~6ozのカラーデニム着物や、夏向けに冷涼機能のある新素材を混紡したデニム着物など、バラエティ豊富なデニム着物が作られるようになっています。

デニム着物の特徴とメリット

デニム着物には、着物を着る機会が多い方にも着物初心者にもたくさんの嬉しいメリットがあります。

コーディネートが自由

結婚式などで着るフォーマル向けの着物には、TPOに合わせた装いのルールがあります。しかし、普段着用のデニム着物ならコーディネートは自由でOK。染めの帯、刺繍帯、ファブリック帯、半幅帯、名古屋帯など、さまざまな帯をコーディネートして楽しむことができます。

手頃な価格

絹着物に比べると、綿の着物はロープライス。綿素材のデニム着物なら長着で1万円以下から買うことができます。高品質なデニム着物でも、3~5万円台のものが多いので、初めて着物を買う方や、お稽古着などで何着も着物が欲しい方におすすめです。

お手入れが楽

綿素材のデニム着物は、自宅で洗うことができます。洗濯する際は、たたんでネットへ入れ、おしゃれ着洗い用の洗剤を使い手洗いコースで洗います。色落ちする場合があるので、必ず単品で洗いましょう。気軽にどんどん着られて、お手入れも自分でできるのがデニム着物の大きなメリットです。

デニム着物の着こなし方

コーディネートの幅が広いデニム着物ですが、着こなしのポイントはどういったものがあるのでしょうか。おすすめの着こなし方をご紹介します。

派手な帯と合わせる

インディゴ、チャコール、ブラックなど、渋めの色合いが多いデニム着物。派手な柄や明るめの色を帯に持ってくると、バランスの良いコーディネートになります。

柄つきなど、おしゃれな半衿と合わせる

普段着、しゃれ着の遊び心は半襟にアリ。色柄つきの半襟で自由に楽しんでください。どんな柄を持ってきても、マッチするのがデニム着物の良さ。中にハイネックやスタンドカラーのシャツを着る個性派コーディネートも人気です。

下駄以外にもスニーカーなどを組み合わせる

デニムを着物に仕立てたのですから、ジーンズ感覚でブーツやスニーカーを組み合わせるハイカラコーディネートもおすすめ。和洋ミックスで自分だけのスタイルを楽しんでみましょう。

青のデニム着物には、赤や黄色などの暖色のアクセントを加える

インディゴブルーのデニム生地は、寒色×濃色なので渋くなり過ぎてしまうことも。赤や黄色など暖色を差し色に使うと、全体的に明るい印象になり、デニムが引き立ちます。

洋服と同じ感覚で、普段着として楽しむことができるデニム着物。上記を参考に、デニム着物をカジュアルに楽しんでみてはいかがでしょうか。

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