浴衣の着付けをするときに必要なものとは

投稿日:2019年09月11日

浴衣の着付けをするときに必要なものとは

花火大会、夏まつり、盆踊り……楽しい夏のイベントは、色鮮やかな浴衣で出かけるといっそう盛り上がる気がしませんか。浴衣の着付けは他の着物よりも簡単なので、着物を着慣れていない人も着物デビューするチャンスです。ここでは浴衣の着付けの仕方と着付けに必要なものをご紹介します。

浴衣の着付けと着物の着付けをするときの道具の違い

旅館の浴衣を見ればわかるように、もともと浴衣は寝間着や部屋着であり、本来は素肌の上に直接着るものでした。近年は近隣だけでなくテーマパークなどへも着て行く「夏の外出着」になったため、着物に近い着付けをするように変化しています。着物と浴衣の着付けでもっとも大きく違う点は、襦袢を着ないことです。浴衣の下は肌着だけで、襟もとに半襟が見えることはありません。

帯も半幅帯などを使って簡単な手結びにし、足袋は使わず素足に下駄をはくのが一般的でしたが、近頃は着物のように飾り結びをしたり、帯締めや帯留めを使ったりする着方も多く、薄手の足袋で下駄をはく姿も見られるようになっています。

浴衣の着付けに必要な道具

浴衣の着付けは今、年々変化しています。以下は一般的な着付けで使う道具です。

浴衣

浴衣といえば綿生地のものがほとんどでしたが、近頃は色鮮やかなポリエステルなど化繊の浴衣も多くなっています。白地もしくは藍地の浴衣はオーソドックスで根強い人気がある一方、着物と見まがう鮮やかな絵付けの浴衣も多く見られます。虫が藍を嫌うので、本藍染めの着物は、虫除けにもなると言われています。

男性は三尺帯や兵児帯、女性は半幅帯が一般的です。表裏で色が違う帯も多く、半分折り返して裏を見せる結び方も人気です。近年では、帯締めや帯留めの他にチャームなどアクセサリーを付ける着こなしも多く見られます。帯を結べない人が多いので、もとから作ってある結び目やお太鼓をベルト状に巻いた帯にさしこんで使う「つけ帯」もあります。

浴衣用肌着

浴衣用の肌着には、吸湿性の高い汗取り肌着や、和装用スリップなどがあります。肌着は上下に分かれているものが多く、裾よけの代わりに汗取りにもなり、足さばきの良いステテコを着ることもあります。

コーリンベルト

襦袢を着ない浴衣では、胸元がはだけないように注意が必要です。コーリンベルトで下衿の端と上衿の端をクリップで留めると、胸元の着崩れが防げます。

腰ひも

おはしょり下に締める腰ひもと、帯下に締める2本は必要。帯下は幅の広い伊達締めやマジックベルトを使う場合もあります。

前板

帯芯のない半幅帯は、締めたときに表面が凸凹するので、帯の間に前板をはさみ込み、胴の前部分に張りをもたせます。

下駄

種類が多く、浴衣に合わせて選びます。若々しい浴衣は塗下駄、粋な着こなしには桐下駄が似合います。下駄はかかとを余らせないで、かかとが少し出る位にはくのが粋です。

かつて浴衣はシンプルに着る普段着でしたが、今は着付けもコーディネートも着物と変わらないほど進化しています。必要な道具が足りない場合や、流行の着こなしで浴衣を楽しみたい人は、レンタルするのがおすすめ! レンタル着物のマインなら、トラディショナルから現代的アレンジまで、お好みどおりの浴衣姿を楽しむことができます。

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