記念日には着物を着て家族写真を撮ろう

投稿日:2019年09月08日

記念日には着物を着て家族写真を撮ろう

家族の時間の中には、たくさんの記念日があります。お宮参り、入学式、成人式……いつまでも心に残しておきたい大切な日です。そんなハレの日には、着物を着て家族写真を撮ってみてはいかがでしょうか? 普段とは違った和の装いが、家族の記念日をさらに特別なものにしてくれます。

着物を着るシーンはどのようなものがあるの?

一般的に着物には、結婚式や成人式などの式典で着るものというイメージがありますが、着物は「冠婚葬祭」のすべてに着ることのできる衣装です。「冠婚葬祭」とは、人が生まれてから死ぬまでに取り行われるすべての行事のこと。七五三や入学式、卒業式といった子供の記念日、誕生日、祖父母の長寿祝いなど、家族の記念日すべてが着物にふさわしいシーンです。

どんなシーンで着物を着られる?

冠婚葬祭すべての行事に着ることのできる着物ですが、覚えておきたいのは着物の「格」。着物には礼装、略礼装、普段着などの格付けがあり、行事によってふさわしい着物が決まっています。どんな行事にどんな着物を着ればいいか、基本的なことを知っておきましょう。

子供のお宮参り

赤ちゃんの着物

「掛け着」と呼ばれる赤ちゃん用の着物を用意します。掛け着は赤ちゃんを抱く人(通常は父方の祖母)が袈裟がけにします。絵柄は熨斗目、花(女の子)、鷹(男の)など、縁起の良い絵柄を選びます。

両親の着物

最もあらたまる場合は礼装の色留袖ですが、略礼装の付下げ、訪問着、色無地を着る方が多く見られます。子供が主役のお祝いなので、派手過ぎず落ち着いた色柄を選ぶのが上品とされます。

祖父母の着物

両親と格を揃えた付下げ、訪問着、色無地などを着ます。一つ紋あるいは三つ紋をつけた小紋を着ることもできます。両親より地味目の色合いを選ぶようにしましょう。

兄姉の着物

赤ちゃんに兄姉がいる場合、男の子なら紋付羽織袴、女の子は振袖を着ます。

入学式、卒業式

子供の着物(大学卒業の場合)
振袖あるいは色無地(紋付)に袴を合わせる女学生姿が一般的です。もしくは若い女性の礼装である振袖に丸帯か名古屋帯を締めます。

両親の着物

お母様の着物は訪問着、付下げ、色無地(紋付)などが一般的。お父様は洋装がほとんどですが、着物を着る場合は紋付羽織袴になります。

子供の七五三

女の子の着物

3歳参りは、肩上げをした晴着に兵児帯(へこおび:柔らかい締め帯)を結び、被布(ひふ)と呼ばれる袖なしの上着を着ます。7歳参りでは振袖に帯を結びます。しごきと呼ばれる柔らかい帯を帯の下に結び、はこせこと扇子を帯にさします。

男の子の着物

紋付の長着に羽織と袴をつけます。帯に懐剣や扇子(末広)をはさみます。写真撮影の場合は、武者装束なども人気です。

両親の着物

お母様の着物は訪問着、付下げ、色無地(紋付)など。お子さまと色合いを合わせたコーディネートをする方もいらっしゃいます。

子供の成人式

子供の着物

女性の場合、若い女性の第一礼装である振袖を着ます。帯は金銀糸を使った格の高い丸帯か名古屋帯を締めます。男性は紋付の長着に羽織と袴をつけます。

両親の着物

お母様の着物は訪問着、付下げ、色無地(紋付)などが一般的ですが、紋付の小紋でも大丈夫です。お父様が着物を着る場合は、紋付羽織袴になります。

子供や親戚の結婚式

子供の着物

花嫁は白無垢(挙式)、打掛(披露宴)、大振袖(お色直し)などの花嫁衣裳を着ます。男性は紋付の長着に羽織袴の礼装です。

両親の着物

女性は礼装の黒留袖か色留袖、もしくは紋をつけた訪問着などを着ます。

親戚の着物

結婚式の招待側より一段控えて略礼装で。女性なら一つ紋の色留袖か、訪問着、色無地、付下げなどが適します。

結婚記念日

プライベートな記念日なので自分達のルールで選んで問題はありませんが、訪問着、付下げ、色無地、小紋、紬(絹糸紬)あたりで自由に選ぶと良いでしょう。

着物を着るとハレの日が少しグレードアップした気分になります。大切な家族の記念日には、着物を着て写真を撮ってみませんか?

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