結納時には振袖を着る? ワンピースを着る?それぞれのメリット

投稿日:2021年04月11日

結納時には振袖を着る? ワンピースを着る?それぞれのメリット

結納は婚約を公的なものにするための儀式です。結婚が当人どうしの結びつきになった今では伝統的な「本式結納」の代わりに、「略式結納」や「両家顔合わせの食事会」をするのが一般的になってきました。形は変わっても結婚する2人と両家にとって、結納は大事な区切りのステップです。だからこそ、何を着たらいいのか迷ってしまいますよね。結納時の代表的な服装である振袖とワンピース、それぞれのメリットについてご紹介します。

結納の際には何を着れば良い?

結納は、皇室で妃を迎える際に行われる「納采の儀」を起源とする婚礼の儀式です。
一般家庭で結納を行うようになったのは、江戸時代後期から明治初期と言われています。結納は両家の縁がつながることを喜ぶ儀式でもあります。金品を贈り合い、宴を催すことで、結婚に向かう両家の意思を確認する役割もあります。

結納は結婚式の約6カ月から遅くとも3カ月前の吉日(大安、友引、先勝)を選んで行います。六曜暦を気にしない人も、縁起は良いにこしたことはないので、スケジュールが調整できれば吉日を選ぶというのが一般的です。

本式結納

仲人が両家を行き来し、日にちや段取りを決めたうえで、新郎と家族が結納品と結納金を持って新婦の家を訪問します。新婦側は結納返しと酒肴を用意し、結納の儀式をすませた後は酒肴でもてなします。
新郎側で用意するものは、結納9品、結納金、家族書、受書、記念品(指輪など)。新婦側で用意するものは、結納返し、受書、記念品(カフスなど)、酒肴。

略式結納

仲人を置かず両家で話し合って内容を決めます。会場は新婦の家だけでなくホテルや料亭、結婚式場の個室などを利用します。結納金や記念品に関しては両家話し合いで調整し、結納品の点数を省略する場合は9、7、5の奇数で用意します。

顔合わせ食事会

仲人を置かず、婚約の報告と両家の顔合わせの食事会をします。ホテルや結婚式場の個室を利用する場合も、結納の儀式は省略します。
結納品を用意せず、代わりに婚約指輪や記念品の交換をするのが一般的です。

結納品の内容や結納のしきたりには地域性があります。家によって考え方も違うので、事前に話し合って、新郎側新婦側双方が納得のいく形で結納をすることが大事です。儀式を略式にする場合でも、両家にとって大切な婚礼行事ですから、フォーマルな衣装でその場にのぞむのが基本です。新婦となる女性は第一礼装である振袖か、ワンピースを着るのが一般的です。

結納時にワンピースを着るメリット

結納時にワンピースを選ぶメリットは、普段から着慣れた洋服なので動きやすいという点があげられます。着つけやヘアメイクにかかる時間も、着物より洋服の方が短めです。結納で着るワンピースはフォーマルタイプのドレスワンピースが選ばれることが多く、結納以外にもお呼ばれで行く結婚式や二次会などに着まわすことができます。盛夏の結納では、洋装の方が涼しいのもメリットの1つです。

結納時に振袖を着るメリット

ワンピースには他の機会に着まわせるという「お得感」や「楽さ」がありますが、振袖には逆に、未婚の今この時しか着られないという「特別感」と「華やぎ」があります。ワンピースと比べた場合、鮮やかな色柄の振袖は圧倒的に豪華です。略式結納や家族顔合わせの食事会でも、振袖で着飾った女性の姿があるだけでその場の華やぎが違います。
伝統的な振袖は、両家のご両親にも喜ばれることが多いようです。

結納時に振袖を着るときの色の選び方

結納は生涯一度しかないハレの日です。お祝いの日らしく、振袖は色や柄もおめでたく整えましょう。和服では「若い人は明るい色、年配は渋め色」を選ぶのが基本です。
若々しい明るさと、花嫁になる女性にふさわしい上品さを意識して選んでください。

結納におすすめの色

  • ピンクや赤など女性らしい色
  • 優しいパステルカラー
  • 華やかにきらめくパールトーン

結納におすすめの柄

  • 花柄(芍薬、桜、薔薇、百花など)
  • 吉祥柄(熨斗目、扇面、七宝、鶴、亀甲など)
  • 古典柄(御所車、手毬、絵巻、蝶など)

結納は、結婚に次ぐハレの日。人生に1度だけの日ですから、着付けやヘアメイクに多少時間がかかっても、美しい振袖を選ぶのがおすすめです。

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