着物を着るときにはアクセサリーは禁止? アクセサリーの選び方

投稿日:2021年03月26日

着物を着るときにはアクセサリーは禁止? アクセサリーの選び方

着物を着るときにはアクセサリーはつけないほうがよいとよく言われますが、街や雑誌でアクセサリーをつけている方を見ることもあります。
着物にアクセサリーは、タブーなのでしょうか? もしつけていいとしたら、どんなものが良いのでしょうか?など、着物とアクセサリーに関する疑問にまとめてお答えします。

着物を着るときにはアクセサリーをつけないのがマナーって本当?

指輪やネックレスといったアクセサリー類は、基本的に洋服の装飾品です。和服の場合は着物に合わせた半襟や帯揚げ、帯締め、帯留め、髪飾りなどがアクセサリーの役目を持っていると言えます。

日常的に着物を着ていた頃はアクセサリーをつける習慣が無かったためアクセサリーをしないのがマナーと言われていましたが、徐々にマナーも変わってきています。

今は成人式や卒業式など特別な日にしか着物を着る機会がないため、自分なりの装いでハレの日を楽しみたいという方も少なくありません。
和装に合うアクセサリーも数多くあるので、TPOを選べばアクセサリーを楽しんでも問題ないでしょう。

フォーマルな場面で着物を着る場合のアクセサリーの選び方

昔に比べると、着物+アクセサリーがタブーでなくなってきたとは言え、冠婚葬祭などフォーマルな場合では、できる限りアクセサリーは控えることをおすすめします。ご年配の方やしきたりにこだわる方のひんしゅくを買ってしまう恐れがあるからです。

一方で、成人式や卒業式、謝恩会、披露宴の二次会など華やかなお祝いの場では、アクセサリーの種類に気をつけて選ぶようにしてください。選ぶ際に注意したいポイントには以下のようなものがあります。

ピアスよりもヘアアクセサリーを選択する

「着物にピアス(もしくはイヤリング)」という組み合わせには抵抗を感じる方が多いようです。一方昔からかんざしや飾り櫛などの髪飾りはあったため、髪のアクセサリーに関しては許容範囲が広くなっています。髪飾りならかなり大胆なものでも「最近はこんなものもあるのね」と思ってもらえるでしょう。

指輪をつけるなら装飾の少ないものを

指輪やブレスレットは、マナー云々以前に着物に装飾をひっかけてしまう可能性があるため、あまりおすすめできないアクセサリーです。どうしてもつけたい場合は、装飾が少ないものを選ぶようにしましょう。ただし結婚指輪はアクセサリーの範囲に入らないので、つけても問題ありません。

基本的にネックレスはしない

半襟や伊達衿は、和装をする際のおしゃれなポイント。せっかくきれいにコーディネートした襟元なのに、ネックレスをしてしまうとバランスが崩れてしまいます。基本的に着物にはネックレスはつけないほうが良いでしょう。

腕時計はしないのがベター

披露宴やパーティーで着物を着用する際の腕時計はNGと言われています。帰りの時間を気にしているというメッセージになってしまうからです。それ以外の場合、腕時計はタブーとまでは言えませんが、金具が袖に擦れることもあるのでつけない方が安心です。

普段のおでかけで着物を着る場合のアクセサリーの選び方

あらたまった場へ出るのでなければ、アクセサリーは基本的に自由でかまいません。ネックレスはしない方が賢明ですが、「これは駄目」というタブーはあまり考えなくて良いでしょう。
ただせっかく着物を着るのですから、洋服と同じようなアクセサリー使いよりも着物ならではのアクセサリーの使い方を楽しんでみてはいかがでしょうか?

  • 帯留めにブローチをつける
  • チュールやスカーフを帯揚げに使う
  • 帯締めからチャームを下げる
  • 着物の柄や紋様と合わせたアクセサリーをつける

など、普段はしないアクセサリーの和風アレンジをぜひ楽しんでみてください。

フォーマルな席を除けば、着物+アクセサリーの取り合わせは自由度が高くなってきました。上記を参考にその場にふさわしいアクセサリーを選んでみてください。

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