着物を汚してしまったときにすぐにとるべき対処法

投稿日:2019年09月14日

着物を汚してしまったときにすぐにとるべき対処法

お出かけ先で着物を汚してしまったら? 応急処置をする前に、まず落ち着いて汚れの原因を確かめましょう。応急処置の方法は、どんな汚れが付いたかによって変わります。対処の仕方を間違えると、あとでクリーニングやしみ抜きに出すときにかえって汚れが取れにくくなることもあるので注意が必要です。お茶やジュースをこぼしたら? 裾に泥ハネが付いたら? など、汚れ別の対処法を知っておけば安心です。

着物を汚してしまったときに絶対にやってはいけないこと

飲み物をこぼしたから慌てておしぼりでゴシゴシ……。ありがちな光景ですが、これは絶対にやってはいけない対処法。どんなタイプの汚れがついたとしても、汚れを落とすために生地をこするのは厳禁です。こすってはいけない理由には、以下のようなことがあげられます。

汚れの範囲を広げてしまう

濡らした布などで汚れをこすると、多少色は薄まったとしても汚れの範囲が大きくなります。汚れた部分が広がると、その分しみ抜き作業が増えます。汚れは、最初についた場所よりも範囲を大きくしないことが大事なのです。

汚れが繊維の中へ入り込む

こすることで生地の表面に乗っている汚れを、繊維の中へ押し込んでしまいます。特に泥ハネなどは、細かな土が生地の内側に入り込むと取れにくく、生地も傷んでしまいます。

生地が傷む、ケバ立つ

着物の素材の多くは絹です。絹は水に弱い上に、繊細で柔らかく傷つきやすい性質です。濡れたおしぼりなどでこすると、水気で生地が縮んだり、繊維の表面が荒れてケバ立ったりすることも。汚れは落とせても、生地の傷みは直せません。

着物を汚してしまったときの対処法

最初に「何の汚れか」を確認します。汚れの種類によっては触らないほうが良いものもあるので、汚れの種類を確認してから、素早く応急処置をします。

コーヒー・紅茶・緑茶・お酒・ビール・ジュースなどの液体

濡れタオルかティッシュペーパー、柔らかい布を軽く当てて汚れを吸い取ります。強く押し付けると繊維に汚れが染みこむので、水分だけを取る感じでそっと押さえて汚れを吸い取りましょう。

食べこぼし(バター・クリーム・料理など油脂分を含む)・口紅・クレヨン・インク

固形物はティッシュや柔らかいタオルなどでそっとつまみ取ります。濡れタオルで叩くと汚れの範囲を広げてしまうので、ティッシュかタオルでシミの広がりを押さえるだけにします。応急処置では対処できないので、触らないようにするのが一番。帰宅したらできるだけ早めにプロのところへ持っていきましょう。

泥はね

濡れた状態でこすると生地の中に汚れが入るので、触らずにそのまま乾かし、乾いてから柔らかいブラシなどで泥を落とすようにします。濡れ方がひどい場合は、泥をこすらないようにそっとタオルをあてて水分を吸い取ります。

卵・血液

汚れの中のたんぱく質が固まるので、お湯や温かいおしぼりは厳禁。濡れタオルまたはハンカチやティッシュペーパーでそっと水分を取ります。

墨・墨汁

基本的には触らず、専門家にまかせましょう。濡れ方がひどい場合は、タオルなどで押さえて汚れが広がらないようにします。

乾いたタオルで押さえて水分を取り、脱いだらすぐ風干しして熱を取り、乾かします。

もしシミになってしまった場合には

家庭でお手入れする場合、水性の汚れなら中性洗剤、油性の汚れにはアルコールかベンジンを布に含ませ、シミの周辺から叩くようにして汚れを落とします。しかし着物のシミ抜きは慣れていないと生地を傷める恐れがあるので、プロ(シミ抜き、丸洗いなど)に任せてしまうのがおすすめです。シミ抜きに出すときには、汚れの原因と、いつ付いたか(時間が経っているかどうか)を伝えるのが的確な対処をしてもらえるコツです。

結婚式や会席の場では、うっかり飲み物をこぼすことも珍しくありません。大切な着物を汚さないためには、あらかじめ着物に撥水加工を施しておくことも大事です。その点レンタル着物なら、汚してもその後の手入れは不要なので安心して着物を楽しむことができます。

着物汚れ、シミ取り、洗いについて

正絹の着物は⾃宅で洗うことができません、専⾨業者⼜は、クリーニング店に出すかですが、料⾦がわからなくて⾼くて⼤変です、レンタル着物マイン、HOME MINEでは低料⾦で⾏っています。

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