小学校の卒業式で子供に袴を着せるときの注意点

投稿日:2020年02月19日

小学校の卒業式で子供に袴を着せるときの注意点

小学校の卒業式に袴姿で参列する子供が増えています。フォーマルスーツやワンピースに比べると、やっぱり袴姿は段違いの華やかさ。お子様に「私も袴で卒業式に出たい!」と言われたときのために、ここでは小学校の卒業式に袴を着せる際の注意点をまとめてご説明します。

最近の小学校の卒業式では子供が袴を穿くことが多い?

小学校の卒業式、子供の服装はスーツが主流です。しかし近年、小学校の卒業式に袴姿で参列する子供が多くなっています。学校の公式行事なので、華美なドレスで卒業式に参列するのは常識外れと思われてしまいますが、袴姿は格式のある正装。正装でありながら華やかでかわいいという点がおしゃれに敏感な女子小学生に受けて、袴姿で卒業式に参列する子供が急増したようです。

小学校の卒業式で子供に袴を着せるときの注意点

卒業式は、お子様の人生の大事な1ページ。袴姿で参列するなら、卒業式の思い出が良いものになるように注意すべき点があります。

袴を禁止されていないか確認する

袴で卒業式に参加する子供が急増したため、さまざまな理由から袴で式に参加するのを禁止する小学校もあります。袴を着ようと考えたら、まず学校が禁止していないか最初に確認しましょう。

着崩れをしやすく、直すのが難しいので対策を

日常洋服で過ごしている子供にとって、着物は着慣れない衣服です。洋服のときと同じように動いたら当然着崩れてしまいます。大人ならちょっとした着崩れは自分で手直しできますが、着付け直しは小学生には無理な話。着付けの際は着崩れないように、できるだけ工夫してもらいます。子供には着崩れないための所作のポイントを教えておきましょう。

  • 肩より上へ大きく手を上げないようにする。
  • 椅子へ座るときは背筋を伸ばして浅めに座る。
  • 階段は身体を少し横向きにして、斜めに上がるようにする。
  • 足を大きく広げない。
  • 座ったら袖は2つ合わせて膝の上にたたむ。

防寒対策をしっかり行う

卒業式を行う講堂や体育館は広いため空調が効きにくく、会場はかなり寒くなることが予想されます。着物は裾が開いているので、下から風が入り込みます。着物で参列するときは、内側の防寒対策をしっかりと。ヒートテックのアンダーシャツやレギンスを中に着せるなどの対策を行います。

袴で動くときの注意事項を教えておく

着物に慣れないと着崩れるだけでなく、袖を引っかけてやぶいたり裾を踏んで転んだりといったトラブルに見舞われることがあります。袴で動くときの注意事項を教えて、事故にならないようにしてあげましょう。特にトイレの使い方は、慣れないと大人でも苦労するので、しっかり動作と手順を練習するのがおすすめです。

  • 歩くときは袖に気をつけて、ドアノブや机の角に袖を引っかけないように。
  • 椅子から立つときは裾を踏んでいないか確かめる。
  • 階段を上るときは前裾を踏まないように袴の前を少し持ち上げる。
  • トイレを使うときは、裾をめくりあげて帯の隙間に差し込み、両袖は床につかないようまとめて身体の前で抱えこむ。

着用する袴を選ぶときの注意点

卒業式の着物をレンタルするときは前もってレンタル店へ行き、きちんと試着して品を選びます。「こんな着物を着たい!」と子供の希望が決まっている場合には、なるべく早く予約するのがおすすめ。卒業式近くになると人気のデザインは予約でいっぱいになります。
着物・袴のレンタル店では、大人用のサイズしか取り扱っていない場合もあります。店舗ごとに取り扱い品目が異なる場合もあるので、子供用のレンタルをやっているか店舗へきちんと確認しましょう。

小学校の卒業式で子供に袴を着せるときには上記を参考に、トラブルのないようしっかり準備を整えてハレの日を迎えてください。

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