雨の日に着物で出かけるときに準備したほうが良いもの

投稿日:2019年08月05日

雨の日に着物で出かけるときに準備したほうが良いもの

着物で出かける日に雨が降ったら、どうすればいいでしょう? ここでは、雨の日に着物で出かけるときに気をつけること、準備したほうがいいアイテムをご紹介します。

雨の日に外を歩くときに準備するもの

着物の生地に使われることの多い絹は、水に濡れるとシミができたり、縮んでしまったりするデリケートな素材です。雨対策はしっかり準備しましょう。

雨の日用の着物と着物加工

ポリエステルの着物は水や汚れに強く、汚れても簡単に洗濯することができます。雨が心配ならば、絹ではなくポリエステルの着物を選べば安心。ポリエステルの着物は安価で汚れに強く、気兼ねなく着物を楽しめます。化繊以外の着物なら、生地に撥水性をもたせる特殊コーティングがおすすめです。最初から加工してある着物もありますし、仕立て上がった着物にも後から加工できます。雨だけでなく飲み物や調味料がこぼれても安心なので、高価な着物をあつらえるときは特殊コーティングを施すのが安心です。

雨用のコート、大きめの傘などの雨具

「雨コート」は、着物用のレインコートです。肩から裾までの長さのものや、膝まで丈の道中着、半コートと裾除けの上下に分かれているものなど、種類も豊富です。コート素材もナイロンから撥水加工した絹織物まであるので、着物に合わせてコーディネートできます。
傘は洋傘でOKですが、肩にしずくが落ちないように大き目の傘を選びましょう。12本骨や16本骨の和装用傘もあるので、着物に合わせたおしゃれが楽しめます。もっと凝りたい人には、竹の骨に布や紙を貼った本格的な和傘(番傘・蛇の目傘)もあるのでチェックしてみてください。

雨草履、爪皮

「雨草履」はウレタンや合皮エナメルなど撥水性の素材で作られ、鼻緒の部分にビニールの爪皮が付き、底に滑り止めのゴムが貼られている、雨対策された草履です。足元が不安な日は、雨草履が便利です。または、手持ちの草履の鼻緒部分に取り付けられる透明ビニールの爪皮を用意すると良いでしょう。雨草履をはいても、かかと部分が濡れることもあるので撥水加工の足袋をはくのもいいでしょう。外出先でお座敷に上がる場合は、替えの足袋を持っていくと行き届いた印象になります。

ストール

少し肌寒い時や塵除け、寒さ対策で掛けるストールですが、弱い雨なら雨具代わりに、ストールを羽織ることもあります。その場合は水に強い化繊系かウールのストールが便利です。

泥汚れをつけないための対処法

雨降りの日は着丈を短く着つけたり、雨コートを着る場合でも、雨コート着用時のみ着物の丈をウエストゴムや腰紐などで短くするなど、少し工夫をすると良いでしょう。

もし泥汚れが付いてしまったら

洋服の場合、汚れがついたら早目の応急処置が大事といわれますが、着物の汚れやシミの落とし方は、洗濯とは違います。特に絹の着物は水気で縮んでしまうので、泥汚れがついたら自分で対処せずに和装クリーニングに出しましょう。

雨の日だからといって着物で出かけるのをあきらめることはありません。雨の日専用の和装グッズもありますので、上記を参考に準備をして、雨の日も着物を着てみてはいかがでしょうか。

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