何を着るべき? 七五三で母親が着物を着るときの選び方

投稿日:2018年08月29日

何を着るべき? 七五三で母親が着物を着るときの選び方

七五三はお子様の健やかな成長を祈る、家族にとって大切な行事です。ずっと思い出に残る日だから、お母様も着物で美しく装って記念写真を撮りたいものですね。ここでは七五三に母親が着物を着るときの選び方についてご紹介します。

七五三で母親は何を着れば良い?

七五三は入学式のような公式行事と違い、身内の祝いごとです。家庭内の行事ですから服装に決まったルールはなく、「我が家なりのやり方」で祝っても問題はありません。ただお子様の健康と幸せを神様にお願いするのですから、身だしなみを整えるのは大人のマナーと言えるでしょう。

一般的に七五三にはセミフォーマル、着物であれば準礼装程度の装いをするが適当と言われています。母親の服装としてはスーツを着るという選択肢もありますが、お子様が和服の場合、母親も着物を着たほうが晴れの日らしい華やぎが生まれます。

七五三で母親が着物を着るときに選ぶ着物の格

七五三に母親が着るのにふさわしい着物の種類としては訪問着、付下げ、色無地が一般的です。それぞれの着物の特徴を以下にご紹介します。

訪問着

準礼装の格を持つ、慶事向きの着物です。黒以外の地色で肩から袖、裾にかけて華やかに柄が入ります。縫い目をまたいで絵柄が続く「絵羽模様(えばもよう)」になっているのが特徴です。紋を入れると準礼装の格になります。

付下げ

訪問着とほぼ同格の着物です。黒以外の地色で、訪問着と同じく袖や裾に柄が入ります。訪問着と見分けるには、柄行きが絵羽模様か否かがポイントになります。紋を入れると準礼装になります。

色無地

黒以外の色一色で染めた、絵柄のない着物です。生地に細かな地模様が織られたものもあります。紋を入れることで付下げや訪問着と同じく準礼装格になります。色無地は黒の帯を結べば、法事など不祝儀にも着用できます。

七五三で母親が着物を着るときの着物の色、柄の選び方

母親の着物を選ぶ際は、七五三という行事の時期と性質に合わせた着物選びがポイントになります。

季節の柄のものを選ぶ

七五三は元々旧暦11月に行われていた行事ですが、現在はご両親の仕事の都合などに合わせて10月中旬から11月中旬位の間に神社へお参りするのが一般的です。季節としては、10月は秋、11月は冬になります。着物は季節と絵柄を合わせるのが基本ですから、牡丹など春の花がメインの絵柄は避けるようにしましょう。菊や萩など秋向きの絵柄や、「桜紅葉」のように季節を問わず着られる柄がおすすめです。

吉祥柄、有職文様を選ぶ

おめでたい事物や縁起の良いものを描いた「吉祥柄」や、品格の高い「有職文様」は七五三の着物にぴったりです。「健康」「成功」「品格」など様々なメッセージを持つ柄もありますので、お子様への願いを込めて選ぶのも良いかもしれません。
吉祥柄は鶴亀、扇子、小槌、熨斗目など、有職文様は幸菱、亀甲、七宝、雲鶴、丸紋などがおすすめです。

お子様の着物より目立たないものを選ぶ

七五三はお子様のための行事です。主役はお子様なのですから、母親が主張の強い色や柄の着物を選ぶのは避けましょう。赤や黒などインパクトの強い色や派手な大柄は避け、優しく淡めの色合いで上品な柄を選びましょう。お嬢様が赤の着物なら薄赤(ピンク)、息子さんがブルーの紋付き羽織なら水色というように、同色系で淡い色を選ぶと、並んだ時の色合いがきれいです。

七五三は家族の大切な記念日、お母様も素敵な着物でお祝いをしてみてはいかがでしょうか。上記を参考に、七五三で着る着物を選んでみてはいかがでしょうか。

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