浴衣にはどんな帯を合わせると良い? 浴衣に使える帯の種類
投稿日:2021年07月14日
「着物はあれこれと決まりごとがあって難しそう」という方は、まずは浴衣にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。浴衣は夏のカジュアルウェアですので、格やしきたりを気にせずに自由なコーディネートが楽しめます。浴衣を華やかに見せる新しいデザインの浴衣帯も増えています。ここでは、浴衣に合わせる帯の種類と、上手な合わせ方を知っておきましょう。
浴衣を着るときに採用すると良い帯の種類
浴衣に締めるための帯を総称して浴衣帯といいます。もともとは半幅帯の中でも、夏向きの素材で色鮮やかなものを浴衣帯と呼んでいました。いまは素材もデザインもバラエティ豊かな浴衣帯が揃っています。帯ごとの特徴は以下になります。
半幅帯(はんはばおび)
通常の帯幅(8寸:約30センチ)の半分の幅で作られた帯を半幅帯といいます。半幅帯の中にも「単衣帯」「小袋帯」「長尺帯」と種類があります。
単衣帯(ひとえおび)
帯芯や裏地をつけずに仕上げた帯です。薄手で鮮やかなカラーが多く、結びやすく価格もリーズナブルなので着物ビギナーにぴったりです。
小袋帯(こぶくろおび)
幅は半幅で裏地をつけたものが小袋帯。表と裏でカラーリングを変えたものが多く、締める時に折り返して差し色を見せるアレンジができます。表地にレースやクレープ素材を使ったおしゃれな帯もあります。
長尺帯(ちょうしゃくおび)
通常の半幅帯(長さ約360センチ)より長い、400~430センチの帯です。長尺なので、さまざまな飾り結びができる帯です。
兵児帯(へこおび)
お子様や男性が締めている、ふわふわした帯が兵児帯です。サッシュベルトのように巻いてリボン結びするだけなので、着物に慣れていない方も楽に締められます。近頃は女性向けの華やかなカラーの兵児帯や、チュールなど変わり素材を使ったおしゃれな兵児帯も多くあります。
名古屋帯(なごやおび)
お太鼓の部分だけ通常の帯幅(8寸もしくは8寸2分)にして胴に巻く部分を締めやすく半幅に折ったのが名古屋帯です。浴衣にお太鼓を結ぶとキリリと大人な雰囲気に。さらに浴衣に下に襦袢を着ると、ワンランク上のお出かけ着物になります。
作り帯(つくりおび)
胴に巻く部分と最初から結んである結び目部分の2パーツに分かれています。帯を巻いて結び目をつければ着つけが完成、結び目がほどける心配もありません。「リボン結び」「花角出し」など、華やかな変わり結びも簡単です。
浴衣を着るときに失敗しない帯の色の選び方
色合わせは「同系色」でまとめる方法と「対比色」でまとめる方法があります。
浴衣の柄の色を1色抜き出して帯の色と合わせる
黄色地に赤い花柄の浴衣なら赤い帯、白地に紫の飛び柄なら濃紫色の帯という風に、柄の中の1色を帯に持ってくると色味がまとまります。浴衣の色が淡ければ濃色、濃い色柄の浴衣の時は明るめの色を選ぶとバランスが取れます。
浴衣の色の反対色、補色を選ぶ
ぱっと華やかに装うなら、補色(反対色)コーデがおすすめです!「補色」とは、互いの色を最も目立たせる色のことで、反対色ともいいます。「黄色」の浴衣なら「青紫」の帯、「青」の浴衣に「黄橙」を合わせれば、ビビットな鮮やかコーデができます。
浴衣を着るときにおすすめの帯の結び方
結び方によって「可愛い」「粋」「華やか」など、さまざまなイメージが作れます。
文庫結び
浴衣帯の結び方の基本です。帯の結び方を覚えるなら文庫結びから始めるのがおすすめです。若々しくて、可愛らしく上品な結び方です。
リボン返し
大人の雰囲気で粋に着こなしたい方は、「リボン返し」がおすすめです。動きに合わせてタレが揺れるのが大人可愛い帯姿。長尺(400センチ)の半幅帯を使うときれいに結べます。
花角出し
華やか&大人っぽい浴衣姿には「花角出し」がおすすめ。比較的簡単に結べますが、タレの表情を変えることで、色っぽくも上品にもアレンジできます。長尺の半幅帯でコシのある生地を選ぶときれいに結べます。
浴衣の着こなしのポイントは帯! 上記を参考にあなたにぴったりの浴衣帯を選んでみましょう。