浴衣はいつからいつまで着用できる? おすすめの着用シーン

投稿日:2021年07月20日

浴衣はいつからいつまで着用できる? おすすめの着用シーン

「浴衣=花火大会」というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、浴衣はもっといろいろなシーンで着ることのできる着物です。せっかく浴衣を持っているのだから、浴衣でおでかけする機会を増やしてみませんか。ここでは、浴衣を着用して良い時期やおすすめの着用シーンをご紹介します。

そもそも浴衣って? 浴衣の歴史

ゆかたは漢字で「浴衣」と書きます。「浴」といえば、風呂に入ること。その名が示す通り、もともとは風呂に入るときに着用するものでした。「浴衣(ゆかた)」という言葉の語源は「湯帷子(ゆかたびら)」、平安時代の貴人が風呂に入るときに着用した薄い衣のことです。当時は大量の湯を沸かすのが難しかったため、風呂といえば蒸し風呂でした。そのため、熱い蒸気から肌を守り、汗を吸い取るために「湯帷子」を着たのです。

浴衣が庶民のものになったのは、江戸時代だと言われています。江戸時期後期になると
銭湯が普及し、庶民も気軽に風呂に入るようになりました。この頃になると浴衣は、風呂に入るときに着るものから、湯上りに着て汗を吸わせるためのものになります。その後浴衣はくつろぎ着や寝間着として、さらにはちょっとした外出にも着られるようになり、夏の普段着として定着したのです。

浴衣のシーズンはいつからいつまで?

浴衣はカジュアルな着物ですから、いつからいつまで着用していいといったルールはありません。一般的には衣替えをして夏着になる6月~9月が、浴衣を着用して問題ない時期とされています。

力士や楽屋の役者のように、寒くない時期は浴衣を着ている方もいるので、浴衣を夏場以外に着用しても特に問題はありません。ただし浴衣で外出する際は、だらしなく見えないようにすることが大切です。外出先によっては長襦袢を着て着物風に装うなど、TPOをわきまえて着ることがポイントになります。

どんなところに浴衣を着ていくと良い?

せっかく浴衣を購入したなら、どんどん着用して出かけてみましょう。浴衣を着るだけで、夏のおでかけが少し特別なものになります。

夏祭り、花火大会で

浴衣と言えば夏祭りに花火大会。浴衣で行けば、イベント感がいっそう盛り上がります。周囲にも浴衣を着ている方が多いので、思い切って今風な浴衣の着こなしをして個性をアピールするのもおすすめです。

美術館や水族館に行く際に

水族館はカジュアルウェアの方が多いので、浴衣を着ていくと一味違ったおしゃれ感を演出できます。美術館の場合は少し改まったコーディネートにするとシックです。長襦袢を着て名古屋帯を締めると、夏の大人な外出着になります。

ビアガーデン、屋形船

納涼シーンに涼やかな浴衣姿が素敵です。伝統的な屋形船には、伝統柄の藍染め浴衣がぴったり。粋な雰囲気になります。

音楽ライブ

ライブも浴衣で楽しんでしまいましょう。ふんわり兵児帯を結んだ可愛いコーデの浴衣を着ていけば、ライブ会場で注目の的です。ただし、作り帯などのかさ張る帯で行ったり、動きづらい下駄で行ったりすると周囲に迷惑をかけることになりかねませんので、配慮が必要です。

夏の外出着として、浴衣を着用できるシーンがたくさんあります。今年の夏は、積極的に浴衣を着て楽しんでみませんか。

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